独自の顔料染色技法について

 

1.染め堅牢度(日焼け・色あせの強さ)について、

印刷製品との違いについて

現在では、染めが比較的簡単な反応染料シルクスクリーン印刷、および、反応染料染めが主流となっています。反応染料による製品も出来上がり直後はきれいですが、日差しの強い場所にかけて一年経つ頃には、多くの製品が出来上がり当時の色合いとは違う白けたような状態になってしまいます。当店の顔料本染め(両面手染め)の場合、1〜3年経ってもほとんど色合いが変わることはありません。(※汚れないということではありません)

 


 

染料による染めとの違いについて

反応染料を使用しない昔ながらの本染めは今では少なくなってきてしまいました。当店も以前はそうでしたが、染料本染めでも日に当たる場所では、表面が裏面より少し薄くなるくらいで踏ん張る場合があります。が、それでも多くの場合、やはり日焼け・色あせの問題をかかえています。また、色による強度がまちまちで、特に赤系統・紫系統の色は紫外線に弱いため、日焼け・色あせが早まります。昨今では、多くの染屋さんで堅牢度の高い顔料本染めを模索していることと思います。

 


 

顔料印刷製品との違いについて

顔料印刷製品も堅牢度の高さを謳っていますが、両面手染めで使用する染色用顔料の絶対使用量は桁違いに多いため、顔料印刷製品と比べても色が退色しにくく長持ちします。過去のリピートのお客様で【色がさめたから新しく作る】といったお客様は皆無で、【汚れたから】【生地が破れたから】といったお客様ばかりです。(※染色した部分と文字などの白抜きの部分の境目が破れてくることがありますが、染めていない部分(白抜き)の耐久性自体は生地本来の強さはあります。染色方法自体は従来の本染め(両面手染め)の方法(ただし、当店独自に改良した染色技法)です。従って、白抜きの部分を【抜染】などによる塩素漂白している訳ではありませんので、染めていない部分の生地耐久性が弱くなるということではありません。)

 


 

使用する生地によっての耐光性に違いについて

以前に染料本染めを行っていたころは、理由はよくわかりませんが、麻生地に比べ綿生地に染色した方が色の退色が遅かったので、色あせしにくいということで綿生地への染色が多かったのですが、現在の顔料本染めの場合は、麻生地でも綿生地同様に退色しにくい染め製品が可能となりました。

 


 

使用生地について

綿100%、麻100%といった天然素材の生地に染色が可能です。生地の厚みにかかわらず、また平織りとは違ったデコボコした表情のある生地にも染色が可能ですので、インクジェット、転写印刷、スクリーン印刷、反応染めでは染めにくいため、あまり使われないようなザックリした表情のある生地にも染色が可能です。  無料生地見本のご請求はこちら

 


 

顔料本染め(両面手染め)について

顔料染め自体は他社さんもやっているところがあると思いますが、専門に本染めをやっているところはかなり少ないと思います。顔料本染め(両面手染め)を仕上げるためには、従来の顔料染め製品の欠点を解決する必要があります。

 

1.染色生地が硬くてがばがばになってしまう。

全面を顔料本染めで製作しておりますが、硬くてがばがばということはなく、

質感のある感じにしあがります。(※染料染色に比べると多少硬めとなります)

2.雨の日に顔料が流れでて色落ちしてしまう。

雨の日でも染色した顔料は色落ち、色流れしません。

まして、お客様の衣服に付着することなどもございません。

3.大きな面積の染めは非常に染めにくいため斑になる。

当方では大きな日除け幕のご依頼がとても多いため、これが最も難しいところだったのですが、近年では当方の技法も改良を重ねたため、濃い色も薄い色も斑になることはほとんどありません。

4.顔料本染め(両面手染め)の染色作業は非常に手間がかかるため、価格が非常に高くなる。

他社さまと比べても非常にリーズナブルな価格帯にてご提供できていると思います。ただし、本染め製品のため、印刷製品のように大きさだけでどのような図柄でも価格が同じということではございません。文字数が増えたり、色数が増えたり、全面図案等の場合は価格は多少お高くなります。

 

どのような質感の仕上がりなのかは、当方の生地見本をご請求いただきご確認ください。

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